韓国旅行記
竹内ちあき
今回の学会に参加した人の中で、滞在期間が一番短かったんじゃないだろうかと思われるほど短い旅だった。１２月８日の夜に着いて１０日の夜にはもう旅立ったので３日というか２日というか･･･。でも普通の旅行ではできないようなことをたくさんさせていただいた。感謝です。
≪≪≪１日目≫≫≫
待ち合わせの時間の１時間以上前に空港に到着。ウロウロ。これが私の初海外旅行！！準備が完了してもうすることがなかったので来たのである。
いよいよ出国。飛行機が離陸する瞬間というものが大好きなので「うぉー飛んだ！」とテンションあがる。あれよあれよという間に到着。そしてバスでソウル大学入口らへんへ。その道中ライちゃんと韓国語を少し練習、付け焼刃。チョヌン イルボンサラミエヨ。カッカジュセヨ。イゴ ジュセヨ。コマッスンミダ。チェソンハンミダ。マシッソヨー。アップダ！チャラダ！と二人は盛り上がる。周りからすれば異様な外国人。今になって恥ずかしくなってきた。
宿舎に着いたのは23時くらい。部屋についてSONG先生の部屋に伺う。かなりおいしい玉露酒とかなりおいしい焼酎をもらう。これがまた気持ちよい。それが終わるとまたみんなで飲みに。チヂミ(3種類くらい)とプデチゲとおかしみたいなの食べる。うまいー。やばいー。で3時過ぎくらいに部屋に戻る。おやすみ。
≪≪≪２日目≫≫≫
朝は少し寝坊して10時くらいに起床。朝ごはんは蒸し卵とご飯と変なみそ汁。
急いでスーツを着て名前の登録へ。名前書いて書類をもらって。いざ街へ！と踵をめぐらすも、どこ行ったらいいん？とソウル大の学生に尋ねたために「旅行に来たのかよ」と苦笑いされる。確かに。でも懲りずにご迷惑をおかけして何とかCOEX MALLを教えてもらう。感謝。三成という駅の近くにあるそこに到着。タクシーで宿舎前から三十分走って千円くらい。
COEX MALLはホワイティ梅田を建物にしたような店の並びでなぜかスポーツ用品屋が多い。でも建物はかっこいい。HANABIというお店もある。最初に建物内の屋台のようなところでイヤリングを買う。二つで500円。安。ジュース屋さんでStrawberry＋Bananaジュースを飲む。意外な組み合わせだがさっぱりしてなかなかおいしい。でもやっぱりいちごとバナナなのでそれぞれが主張し合うジュースに。
１時間程そこにいて再び急いで学会へ。･･･眠い。自分の担当のチェンさんのはしっかり聞けたがその後が続かず質疑応答の時間は･･･。そしてさらに･･･。韓国まで来て大失態。
７時頃からソウル大の人やたくさんの人でお食事会。眞露を飲む。ほろ酔い。プルコギのおいしさといったらそりゃあもう！9時くらいにそれが終わり、ライちゃんとトンデムン(東大門)の夜の闇へと消える。お食事会の時隣にいた人が東大門の駅まで一緒に行ってくれた。とってもいい人で泣けるほど感謝。ありがたい。地下鉄は安い。とーくまで行っても1000₩(≒100円)！
トンデムンでは出店がほんとにずらーっと並んでいる。服屋さんではマネキンがめっちゃめちゃ細くて軽くひく。ウエスト推測25cm。勧誘はすごい。「おねいさん、見てみるだけ、着てみるだけはタダ！お願い！」と嘆願される。極めつけは「(ブランドの)完璧な偽物あるよ」の言葉。ちょっとうけた。
十二時過ぎにそこからタクシーで帰る。お風呂に入っておやすみ。
≪≪≪３日目≫≫≫
8時すぎ起床。朝ごはんはお粥。朝からおなかいっぱい。
地下鉄に乗り、曾賢で降りてナンデムン(南大門)へ。ここはトンデムンに比べ出店ではなく店舗が続いているがしかし韓国ノリの勧誘がこれまたすごい。通りすがりにノリをくれ、あちらでも、こちらでも。お決まりの「まけてー」と言うと、「それ言ったらまけてくれる思ってるやろけど、こっちはマージンないんじゃい」と叱責される。ごめん。
地下鉄&バスでまた帰ってきて速攻スーツに着替えて学会に出席。しかし眠い。だめだ。塚原先生の発表が終わったらすぐに帰りの準備。誰にも挨拶せずに出発。ごめんなさい。
バス乗り場まで送ってもらう。感謝。そしてさよなら。一時間ほど揺られてインチョンに到着。搭乗手続のお姉さんは、韓国語はもちろん、英語・日本語も話していてすごい。こんなところでも刺激される。
空港内で本屋を見つけ、星の王子様ハングル版を衝動買い。家にはフランス語の星の王子様もあって、それもこのハングルもいつか読んでやると決意。いつになることやら。さらにロッテ免税店入店。ひぇー。そこで妹さんへのお土産を物色。彼女へのお土産が1番高かった。まぁそんなもんだろう。
そして搭乗。さよなら韓国。やたら綺麗な夜景を尻目に再びウトウト。帰りたくない。機内食を食べ、寝て覚めるともうそろそろ関空。近いのはいいことだけれど、近すぎるだけにそこはかとなく寂しい。
すぐに日本到着。両替をインチョンでする時間がなかったので関空でする。レートが84％くらい。何故！？28000ウォンが2300円に。･･･。まぁ、まぁ。そしてここでは日本語が通じることがちょっと残念に思えた。少しは成長したかな。
韓国へ行って感じたことは、英語が喋れるようになりたいということ。ほんとにそう思う。英語が喋れると、直接お互いの言語を知らなくても英語を介してコミュニケーションできる。どこの国の人とも喋ろうと思えば話すことができる。こういうことを今まで実際に経験したことがなかったので今回の旅で、ある意味ショックを受けた。そして感動。こんなに大きな可能性をもっているものに気づかずに、今までおざなりにしていたことを激しく後悔。そして英語の強さを改めて感じた。自分の知っている世界がいかに小さいか実感。
でも本当に、今回の学会はもうちょっとまじめに、そして長く参加していれば良かったと反省。まだフレッシュマンやし、英語わからへんし、で逃げるべきじゃなかったなぁと思う。わからなくても、実際に自分の肌で感じることがどれほど大切か気づくことができた。あと、日本でライちゃんから私が帰ったあとの話を聞くとすごいところへ行ったようでいいなぁ･･･。
それでも、すぐに帰ってきてしまったけれど、学会にはあまり参加できなかったけれど、今回の韓国への学会ツアーに連れて行ってくださった塚原先生はじめ、塚研のみなさまには心から感謝いたします。貴重な体験をさせていただいて本当にありがとうございました。
今はやる気満々、何でも吸収したいお年頃。2005年こそは「NEVER SAY NEVER」という私の好きな言葉を実現していけたらと思う。
竹内ちあき